MBTI診断とは?初心者にもわかる解説
MBTI診断とは、自分や他人の性格を「16タイプ」に分けて理解する性格診断です。正式には「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)」と呼ばれますが、簡単に言えば**“考え方や感じ方のクセ”を知るツール**です。
目的は、優劣をつけるのではなく「自分らしさ」や「他人との違い」を受け入れること。
たとえば、内向型(I)の人が人混みを苦手に感じるのは、性格のクセとして自然なことだとわかれば、自分を責めずに済みます。
【初心者向けポイント】
- MBTIは性格診断ツール(心理学ベース)
- 自己理解・他者理解・適職探しに役立つ
- 16タイプに分けて特徴がわかる
自分の性格を言葉で整理することで、人間関係や仕事で感じるストレスが減り、自分に合った選択がしやすくなるのが、MBTI診断の大きな魅力です。
(参考:The Myers-Briggs Foundation)
MBTIの意味と目的(性格の傾向がわかる診断)
MBTIとは、**Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)**の略称で、人の性格や行動の傾向を16タイプに分類する診断方法です。
この診断の最大の目的は、「自分がどういう考え方をしやすいのか」「他人とどこが違うのか」を知ることにあります。
たとえば、職場で「自分はじっくり考えてから話すタイプ」なのに、周囲が「とにかく会話しながら考えるタイプ」だと、ズレを感じやすくなります。
MBTI診断を受けていれば、その違いが性格の傾向によるものだと理解でき、不要なストレスを減らせるのです。
【MBTI診断の役割】
- 自己理解:自分の強み・弱みを知る
- 他者理解:相手との違いを受け入れる
- 適職や人間関係で役立つ
MBTIは占いや性格診断とは異なり、ユング心理学をもとに体系化された信頼性の高い指標です。
自己分析や職場でのチームビルディング、恋愛や相性診断にも幅広く活用されています。
ユング理論が元になった理由
MBTI診断の元となっているのは、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した「心理学的タイプ論」です。
ユングは、人は生まれつき**「ものの見方」や「行動のパターン」に違いがある**と考え、その傾向をいくつかのタイプに分類しました。
この考え方をもとに、アメリカ人のイザベル・ブリッグス・マイヤーズとその母キャサリン・クック・ブリッグスが発展させたのが、現在のMBTIです。
ユング理論を取り入れた理由は以下の通りです。
【ユング理論が基盤になった理由】
- 性格は先天的な「傾向」として安定している
- すべての人が異なる強みを持っている
- 外向・内向、感覚・直感など、わかりやすい指標で説明できる
たとえば、ユングは「外向(Extraversion)」と「内向(Introversion)」の違いを通じて、エネルギーを外から得る人と内から得る人がいると説明しました。
この考え方が、MBTI診断の根幹にある4つの指標(E/I、S/N、T/F、J/P)として受け継がれています。
つまり、MBTIはユング理論をわかりやすく整理し、**「自分を理解するための実用的なツール」**として形にしたものなのです。
自己理解・相性診断・適職発見に役立つ理由
MBTI診断は、自分自身を深く理解するための道具として広く使われています。
なぜなら、「自分の考え方・行動のクセ」を客観的に知ることで、相性や適職を判断しやすくなるからです。
たとえば、外向型(E)の人はチームで話しながら考えるのが得意ですが、内向型(I)の人は一人でじっくり考える方が落ち着きます。
この違いを理解していれば、「どうしてあの人は会議中に黙っているんだろう」といった誤解を防ぐことができます。
【MBTI診断が役立つシーン】
- 自己理解:自分の強み・弱みを言語化できる
- 相性診断:相手との違いを受け入れるヒントになる
- 適職発見:向いている仕事や働き方がわかる
また、MBTI診断は企業の人材開発やチームビルディングにも活用されており、性格傾向に合った役割分担やコミュニケーション改善に役立つとされています。
性格に「良い・悪い」はなく、あくまで**「違いを知って活かす」ためのツール**。
これがMBTI診断が多くの場面で重宝される理由です。
MBTIの16タイプをわかりやすく紹介
MBTI診断では、性格を16タイプに分類して考えます。
これは、「外向・内向」など4つの指標を組み合わせて作られる性格パターンです。
【4つの指標とは】
- 外向(E)/内向(I):人との関わり方の違い
- 感覚(S)/直感(N):情報の受け取り方
- 思考(T)/感情(F):判断する基準
- 判断(J)/知覚(P):物事の進め方
たとえば、ENFP(運動家型)は「外向・直感・感情・知覚」の性格傾向を持ち、自由な発想と人懐っこさが特徴です。
反対に、ISTJ(管理者型)は「内向・感覚・思考・判断」で、計画的で堅実なタイプとされます。
【16タイプは以下のように分類されます】
- 分析家(INTJ・INTP・ENTJ・ENTP)
- 外交官(INFJ・INFP・ENFJ・ENFP)
- 番人(ISTJ・ISFJ・ESTJ・ESFJ)
- 探検家(ISTP・ISFP・ESTP・ESFP)
これらの組み合わせにより、自分の行動パターンや考え方のクセを具体的に知ることができるのがMBTI診断の強みです。
(出典:MBTI® Manual)
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2025/4/25
4つの指標で性格がわかる(E/I・S/N・T/F・J/P)
MBTI診断は、4つの指標を組み合わせて性格の傾向を分類する仕組みです。
これらの指標は、私たちの「ものの見方」や「行動パターン」をシンプルに表しています。
【MBTIの4つの指標】
- 外向(E)/内向(I)
→ 外向型は人と話すことで元気になる、内向型は一人の時間でエネルギーを回復する - 感覚(S)/直感(N)
→ 感覚型は現実的な事実を重視し、直感型はひらめきや未来への想像を大切にする - 思考(T)/感情(F)
→ 思考型は論理やルールで判断し、感情型は気持ちや人間関係を優先する - 判断(J)/知覚(P)
→ 判断型は計画的に動くのが好き、知覚型は柔軟にその場の流れで対応する
たとえば、ENFP(運動家型)は「E・N・F・P」の組み合わせで、明るく自由な発想を楽しむ性格です。
反対にISTJ(管理者型)は「I・S・T・J」で、堅実で慎重に物事を進める傾向があります。
このように、たった4つの指標で「自分らしさ」をわかりやすく理解できるのがMBTI診断の大きな魅力です。
16タイプの違い早見表【図解付き】
MBTI診断では、16タイプの性格分類を早見表でまとめることで、違いが一目でわかります。
ここでは、代表的な特徴を簡単に整理してご紹介します。
【MBTI16タイプ早見表】
グループ | タイプ | 特徴 |
---|---|---|
分析家 | INTJ(建築家型) | 計画的で戦略的、冷静な思考 |
INTP(論理学者型) | 探究心旺盛、理論や仕組みに強い | |
ENTJ(指揮官型) | 目標達成にまっすぐなリーダー気質 | |
ENTP(討論者型) | 柔軟な発想力で新しい挑戦が好き | |
外交官 | INFJ(提唱者型) | 理想を大切に、静かに支えるタイプ |
INFP(仲介者型) | 自分の信念を大切にする優しい性格 | |
ENFJ(主人公型) | 周囲をまとめ、人を導くのが得意 | |
ENFP(運動家型) | 明るく好奇心旺盛、新しいことが好き | |
番人 | ISTJ(管理者型) | 堅実でルールを守る信頼できる存在 |
ISFJ(擁護者型) | 面倒見が良く、周囲を支える | |
ESTJ(幹部型) | 効率重視、組織のまとめ役 | |
ESFJ(領事館型) | 周囲への気配りが得意で親しみやすい | |
探検家 | ISTP(巨匠型) | 静かに実践し、器用にこなす職人気質 |
ISFP(冒険者型) | 自由で感性豊か、自分らしさを重視 | |
ESTP(起業家型) | 即行動、チャレンジ精神旺盛 | |
ESFP(エンターテイナー型) | 場を盛り上げるムードメーカー |
たとえば、ISFJ(擁護者型)は**「人を支えることに喜びを感じる」一方で、ENTP(討論者型)は「議論や新しい挑戦を楽しむ」**といった違いがあります。
このように、16タイプそれぞれに個性があり、早見表を使うことで自分や他人の特徴がイメージしやすくなります。
(参考:The Myers-Briggs Company公式資料)
初心者向け!覚え方のコツとイメージ
MBTIの16タイプをすべて覚えるのは難しそうに感じますが、コツを押さえれば意外と簡単です。
初心者が混乱しやすいポイントを整理しながら、イメージしやすい覚え方をご紹介します。
【覚え方のコツ】
- まずは自分のタイプを覚える
→ 自分のタイプ(例:ISFJ)をしっかり理解すると、他のタイプとの違いがわかりやすくなります。 - 4つの指標(E/I・S/N・T/F・J/P)をペアで覚える
→ 外向vs内向、感覚vs直感、思考vs感情、判断vs知覚といった「対の関係」で覚えると整理しやすいです。 - 性格グループごとにイメージする
→ 分析家=頭脳派、外交官=共感型、番人=堅実派、探検家=行動派、というざっくりイメージでOK。
【イメージしやすい例】
- ENFP(運動家型) → 明るくて新しいことが大好きな自由人
- ISTJ(管理者型) → 真面目でしっかり者の縁の下の力持ち
- INFP(仲介者型) → 優しく理想を大切にする夢見る人
MBTIは「分類表」として覚えるよりも、身近な人に当てはめてイメージするほうが理解が深まります。
たとえば「友達のAさんはENFPっぽいな」「自分の上司はESTJだな」と考えることで、自然とタイプごとの特徴が頭に入ってきます。
(参考:MBTIラボ|初心者向け覚え方ガイド)
MBTI診断の受け方と注意点
MBTI診断を受けることで、自分の性格傾向や強み・弱みを知ることができますが、受け方を間違えると誤った自己認識につながることもあります。
ここでは、正しい受け方と注意点をわかりやすくご紹介します。
無料で試せるMBTI診断サイト
MBTI診断を手軽に試してみたい方には、以下の2つのサイトがおすすめです。
どちらも無料で利用でき、初心者でも簡単に性格傾向をチェックできます。
【おすすめ無料MBTI診断サイト】
- 16Personalities(https://www.16personalities.com/ja)
→ 世界的に有名な診断サイトで、日本語にも対応。質問に答えるだけで、自分のMBTIタイプと特徴がわかりやすく表示されます。初心者にも親しみやすく、図解やグラフで性格傾向を視覚的に理解できます。 - エムグラム(https://mgram.me/ja/)
→ 日本発の性格診断サービスで、MBTIと同様に「自分の性格傾向」を知ることができます。8つの性格特徴を通じて、自分らしさを分析し、相性診断や自己分析にも役立ちます。
まずはこれらの無料診断を活用し、自分の性格タイプをざっくり把握するのがおすすめです。
ただし、MBTIの公式診断(有料)は、心理学的に精度の高い結果を得られるため、本格的に自己分析を深めたい方は専門機関の診断も検討すると良いでしょう。
診断結果に縛られない考え方
MBTI診断は、自分の「性格の傾向」を知るためのツールであり、決して「性格を決めつけるもの」ではありません。
よくある誤解は、「INTPだから社交的になれない」「ENFJだからリーダーをやらなきゃいけない」といった思い込みです。
ですが、MBTIはあくまで「よく出やすい行動パターン」を示しているだけで、環境や経験によって変化する部分もあります。
大切なのは、
- 「こういう傾向がある」と知ったうえで活かす
- 苦手な部分を無理に変えようとせず、強みを伸ばす
このような柔軟な使い方が、MBTI診断を正しく活用するコツです。
間違えやすいポイントと正しい活用法
MBTI診断を受ける際にありがちな失敗例は以下の通りです。
【よくある間違い】
- 「タイプ=性格そのもの」と思い込む
- 1回の診断結果を絶対視してしまう
- 自分に当てはまらない部分だけを気にする
正しい活用法は、「自分の傾向を客観的に知る」ことです。
たとえば「ENFPの特徴は当たってるけど、ここは違うな」と感じたら、それがあなたの個性。
MBTIは型にはめるものではなく、「自分を理解するための参考資料」として使うのが正解です。
(参考:The Myers-Briggs Foundation公式資料)
MBTI診断とは?よくある質問
MBTI診断については、「本当に当たるの?」「性格は変わらないの?」といった疑問を持つ方が多いです。
ここでは、初心者が気になるよくある質問にわかりやすくお答えします。
性格は変わる?診断は当たるのか?
結論から言えば、MBTI診断で測るのは「性格の傾向」であり、必ずしも絶対ではありません。
性格そのものは、環境や経験によって変化する部分もありますが、根本的な「考え方のクセ」や「物事の捉え方」は大きくは変わらないとされています。たとえば、内向型(I)の人が年齢を重ねることで社交的になることもありますが、「一人の時間が落ち着く」という根本の性質は変わりにくいものです。
【ポイントまとめ】
- MBTIは「変わらない本質」を知るための道具
- 診断結果は絶対ではなく目安
- 自分の行動や価値観と照らし合わせて活用するのが正しい使い方
(参考:The Myers-Briggs Company公式資料)
血液型占いとの違いは?
MBTI診断は「性格診断」という点では血液型占いと似ていますが、根拠となる考え方が大きく異なります。
【違いのポイント】
- MBTIは心理学(ユング理論)をもとに体系化された指標
- 血液型占いは科学的根拠が薄く、統計データにも個人差が大きい
MBTIは、外向・内向といった行動傾向に基づき、自分の思考パターンを理解するツールです。
一方、血液型占いは「A型は几帳面」などイメージに基づく傾向を語るもので、学術的な裏付けはありません。したがって、MBTIは自己分析やチームビルディング、キャリア相談などの場でも実際に使われている信頼性の高い指標といえます。
SNSで見る「MBTIあるある」は本当?
最近では、SNSで「MBTIあるある」といった投稿が多く見られます。
「ENTPは話が長い」「ISFJは優しすぎて損する」など、共感できるネタも多いですが、あくまでジョークや一例として楽しむのが良いでしょう。【注意点】
- SNS上の「MBTIネタ」は面白くデフォルメされている
- 全員に当てはまるわけではない
- 診断結果を真に受けすぎない柔軟さが大事
MBTIあるあるは「そういう傾向もあるんだな」と気軽に受け止め、自分自身の理解を深めるきっかけにすると良いですね。
まとめ|MBTI診断で自分を知ろう
MBTI診断は、自分自身の「性格傾向」を知り、他人との違いを理解するための便利なツールです。
自分の強みや弱み、行動パターンを客観的に整理することで、ストレスの少ない生き方が見えてきます。
【この記事のまとめ】
- MBTI診断は16タイプに分類し、自分の性格傾向を可視化する
- 自己理解・相性診断・適職発見など、実生活に役立つ
- 4つの指標(E/I・S/N・T/F・J/P)を組み合わせて診断
- 性格に良し悪しはなく、「違いを知って活かす」のが目的
大切なのは、診断結果に縛られすぎず、「自分らしさを知るきっかけ」としてMBTIを活用することです。
「なるほど、だから私はこう感じるのか」「相手がそう考えるのも当然だな」といった発見が、あなたの人間関係や働き方をラクにしてくれるはずです。
まずは気軽に診断してみて、自分の性格タイプを楽しみながら理解していきましょう。
(参考:The Myers-Briggs Company)
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